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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科24巻8号

1970年08月発行

特集 異常分娩,産褥の診断

分娩第3期の異常出血の診断

著者: 狐塚重治1

所属機関: 1神戸海星病院産婦人科

ページ範囲:P.721 - P.728

文献概要

いとぐち
 分娩には必ず出血が伴うものであるが,これが時には著しい量に達し,産婦および胎児の生命をおびやかす。特に分娩第3期およびその前後における異常出血の頻度は高く,しかも突然と襲い恐ろしいまでに急激な経過を取ることを思えば,この時期の出血の診断および管理は極めて重要である。
 分娩第3期の出血といつても第3期に限られた,特有な出血は少なく,多くはその前後に跨つている場合が多いので,ここでは第3期を中心としてその前後,特に産褥初期におよぶ異常出血について,その原因や診断について考えてみたい。なお分娩第3期の出血の症状や診断については既に成書および幾多の報告に記されているので,ここでは重ねて記載する煩を避け私独自の考えから観察した点について主として述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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