文献詳細
グラフ
文献概要
まだ,IUDの作用機序には不明の点が多々あるが,その避妊効果の万全を期するためには,Deviceが子宮腔の大きさに合致し,また子宮腔においてその中央に位置していることが要件と考える。更に,IUDが子宮壁に嵌入していたり,子宮壁を穿通して腹腔内に逸脱していることもあり,一度挿入したIUDの行方については適確なfollow upが必要である。現在子宮腔内におけるIUDの位置を探知するためには,(1)子宮消息子,(2) X線単純撮影,(3) Beolocator,(4)超音波等により行なわれているが,(1)(3)(4)の方法では不確実であり,(2)の場合は金属IUDかRadiopaquae IUDしか造影されない。そしていずれの方法においても正確にIUD自体と子宮腔との位置的関係を証明することは不可能である。そこでわれわれはこれらの相互の関係を知るために,透視下に連続子宮造影法を用いてこれを証明している。
まず腹部単純X線撮影を行ない,ついで連続子宮造影法を施行する。撮影時期は造影剤を注入し,造影剤が子宮腔の約1/3を満たした時,および子宮腔に造影剤が充満した時の2回,その後,注入後3分で撮影し,ここで造影剤注入嘴管を除去して造影剤注入の逆流を計りながら,5分,7分,10分後と撮影する。これはIUDに造影剤がまつわりついて,レリーフ状に浮き出させるのが目的である。
まず腹部単純X線撮影を行ない,ついで連続子宮造影法を施行する。撮影時期は造影剤を注入し,造影剤が子宮腔の約1/3を満たした時,および子宮腔に造影剤が充満した時の2回,その後,注入後3分で撮影し,ここで造影剤注入嘴管を除去して造影剤注入の逆流を計りながら,5分,7分,10分後と撮影する。これはIUDに造影剤がまつわりついて,レリーフ状に浮き出させるのが目的である。
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