文献詳細
研究
文献概要
まえがき
本論文は,これから卵巣腫瘍を学ぼうとするものと,卵巣腫瘍を実際にとり扱つてはいるが,卵巣腫瘍は複雑で理解しにくく親しみにくいと考えられておられる方のために一つの試みとして発表するものである。したがつて,本論文は筆者の研究論文ではなく,いわば解説論文である。
卵巣腫瘍の組織分類はその治療の方針を決めたり,またその予後を判断する上に極めて重要なものであることが明らかにされてきているので,卵巣腫瘍の臨床においてはその組織分類を熟知していることが要請されているといえよう。しかるに,卵巣腫瘍は極めて種類が多く,また,まだ解決されていない多くの問題点を含んでいるために,国際的にも統一された組織分類が確立されていないことは,その組織分類を把握する上の大きな障害となつている。しかしわが国においては,幸いなことに表1に示されているような,卵巣腫瘍委員会分類が決められている。
本論文は,これから卵巣腫瘍を学ぼうとするものと,卵巣腫瘍を実際にとり扱つてはいるが,卵巣腫瘍は複雑で理解しにくく親しみにくいと考えられておられる方のために一つの試みとして発表するものである。したがつて,本論文は筆者の研究論文ではなく,いわば解説論文である。
卵巣腫瘍の組織分類はその治療の方針を決めたり,またその予後を判断する上に極めて重要なものであることが明らかにされてきているので,卵巣腫瘍の臨床においてはその組織分類を熟知していることが要請されているといえよう。しかるに,卵巣腫瘍は極めて種類が多く,また,まだ解決されていない多くの問題点を含んでいるために,国際的にも統一された組織分類が確立されていないことは,その組織分類を把握する上の大きな障害となつている。しかしわが国においては,幸いなことに表1に示されているような,卵巣腫瘍委員会分類が決められている。
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