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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻11号

1971年11月発行

特集・Ⅱ 産婦人科形成手術・Ⅰ

S状結腸利用造腟術

著者: 秦良麿1

所属機関: 1岩手医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1141 - P.1148

文献概要

 造腟術の第一の目的は性交可能な永久性のある腟をつくることであり,しかもその腟はできるだけ自然にちかいものであることがのぞましい。さらには手術が手技的にも繁雑でなく,また術後障害のない方法がよいわけである。そこでもつとも自然にちかいという点では腸管とくに大腸すなわち直腸またはS状結腸を利用することが得策であろう。
 そして直腸法についてはわがくににはすでに中山法というすぐれた術式があり,ひろくおこなわれてきたし,著者もこの手術をおこなつた経験をもつている。ところがこの方法の唯一の欠点は,程度の差こそあれ術後の排便障害をさけえないことで,そのために患者はあらたな苦痛になやむことにもなりかねない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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