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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻11号

1971年11月発行

特集・Ⅱ 産婦人科形成手術・Ⅰ

会陰裂傷

著者: 一条元彦1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1159 - P.1160

文献概要

I.分類
 会陰裂傷のほとんどは分娩時の損傷として生じ,東北大学での頻度は初産婦の98%である。この中にはEpisiotomyも含まれているが,かりに待機的に産婦を扱つたとしても会陰裂傷の発生頻度はそれほど低下しないと考えられる。分娩以外には性交その他の外傷によつて極めて稀に発生するのみである。会陰裂傷には次の種類がある。
 第1度 会陰裂傷1st degree tear:皮膚のみの裂傷。 第2度 会陰裂傷2nd degree tear:皮膚・会陰筋層の損傷。肛門括約筋は健存。 第3度 会陰裂傷3rd degree tear:会陰・肛門・肛門括約筋・直腸の全てが損傷。但し,肛門括約筋の損傷にもかかわらず直腸が健存する場合,直腸の損傷はあつても肛門括約筋が健存する場合も通常第3度会陰裂傷という。
 この他,不全会陰裂傷(1・2度会陰裂傷が該当),全会陰裂傷(完全な3度会陰裂傷が該当),陳旧性会陰裂傷の区分もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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