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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻12号

1971年12月発行

特集 産婦人科形成手術・Ⅱ

尿管瘻の諸問題とくに尿路再建法とその予後

著者: 自見昭司1 松本勝1 中山正博1

所属機関: 1長崎医科大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.1241 - P.1248

文献概要

 婦人科領域にみられる尿管瘻は癌が尿管に直接浸潤したり,周囲組織への癌浸潤あるいは手術,放射線療法による組織の瘢痕化の結果尿管走行が異常に屈曲,狭窄を生じ,尿停滞をみ,さらに炎症が加つて瘻を生ずることもあるが,主として手術操作に起因し,二次的要因も加つて惹起することが多い。とくに子宮頸癌広汎子宮全剔後に多くみられることは周知で,これに関する多数の報告がある。この際生じた尿管瘻は甚だ難治で患者の苦痛,不快は著しいばかりでなく,さらに尿路感染症を繰り返し,腎機能の低下をもたらし予後をも不良とする。したがつてこれに対する治療も可及的速かに行なう必要がある。
 以下婦人科手術に際しての尿管瘻に関する諸問題,特にその再建手術について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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