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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻3号

1971年03月発行

特集 産婦人科麻酔の問題点

麻酔法--私はこうやつている

陰部神経遮断麻酔

著者: 川上博1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.266 - P.267

文献概要

Ⅰ.目的と適応の選択
(1)娩出期の無痛法として(2)骨盤底筋群の弛緩法として利用する。
 陰部神経の知覚支配は腟下半と会陰部の範囲に限られ,従つてこの遮断による無痛効果は分娩第2期の後半,すなわち児頭が骨盤底に達してから会陰を通過する期間のN.Pudendusによる痛覚伝導の遮断による効果のみである。
 子宮筋,すなわち陣痛による疼痛,および頸管拡大時の疼痛のように交感神経および副交感神経によつて伝達される疼痛に対しては全く無効であることを念頭におくべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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