臨床婦人科産科25巻4号

1971年04月発行

特集 産婦人科手術の基本手技・Ⅰ

婦人科手術における切開と剥離の要領

著者： 秦良麿¹

所属機関： ¹岩手医科大学医学部産婦人科

ページ範囲：P.313 - P.321

文献概要

I．腹式開腹術
　婦人科手術は一部をのぞいてほとんど腹式開腹術であり，その第一操作は腹壁の切開である。これには縦切開と横切開とがあり，その選択は手術の種類や術者のこのみによつておこなわれるが，一般には縦切開がおおくもちいられている。