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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻6号

1971年06月発行

特集 人工妊娠中絶術

人工妊娠中絶の麻酔管理

著者: 田中亮1

所属機関: 1北里大学医学部麻酔科

ページ範囲:P.527 - P.532

文献概要

はじめに
 人工妊娠中絶術(D&Cと略する)は一般に短時間の産婦人科学的手術であるが,その適応,術式,予後などを考慮すると危険度の高い手術であろう。D&Cが単にminor surgeryであるという理由で麻酔管理はラボナール静注により簡単に済ませてよいものではなく,大きなリスクが介在することを実地医家はすでに体験されていると思う。筆者ら教育機関で勤務する麻酔科医はD&Cといえども,麻酔管理は大手術と同じカテゴリーで行なつているのは上に述べたような理由による。本稿の内容は,麻酔法のABCを詳述したものではなく,D&Cの麻酔の際の術前から術後に至るまでの管理法と,麻酔法の代表的なものを紹介し,麻酔学的危険度について論じている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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