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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻6号

1971年06月発行

文献概要

薬の臨床

内部環境の恒常性におよぼす分娩の影響

著者: 土門洋哉1 石川睦男1 鷲塚紀夫1 椎名美博1 岡野敬多1

所属機関: 1市立札幌病院産婦人科

ページ範囲:P.569 - P.573

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緒言
 分娩第I期の不安や精神的動揺の除去および和痛効果を期待してDiazepamは近年,広く産婦人科領域においても使用されてきた。
 生体内部環境の恒常性とは,周知のごとく静的平衡ではなく動的平衡の状態であつて,それが生体にとつて必要なあるレベルに保たれるという意味であるが,この恒常性を保つ調節機構を自律神経系および内分泌系が密接に相関連して担つており,外部環境条件の変化に対応して動揺するとされている。一方,多大な労作を伴う分娩は肉体的にはもちろんのこと精神的ストレスを,特に初産婦では生体に多大に与え,生体の内部環境における動的平衡の振幅を高めることが当然予想される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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