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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻6号

1971年06月発行

薬の臨床

産婦人科領域におけるSosegon(Pentazocine)使用に伴う副作用とその予防と治療について

著者: 金岡毅1 岡田悦子1

所属機関: 1国立福山病院産婦人科

ページ範囲:P.591 - P.593

文献概要

はじめに
 Sosegonは一般名をPentazocineといい,モルヒネに似た構造式を有し,かつモルヒネに匹敵する鎮痛作用を有しながら,禁断症状が発現せず,モルヒネ様副作用の少ないこと,長期の連用が可能で,耐容性の高いことなどから現在の医療において最も広く使用されている鎮痛剤となりつつある。臨床医にとつて日常麻薬管理の煩わしさは全く耐えられないところであつて,Sosegonの出現は私達にとつて一つの大きな福音といわざるを得ない。
 私達はすでに300例以上の患者に基礎麻酔,術後鎮痛,癌末期患者の鎮痛,和痛分娩,外来小手術の鎮痛の目的に使用しており,鎮痛剤としての有効性は97%,効果発来の時間に筋注として4〜50分(平均20.2分),効果持続時間は1〜5時間(平均3時間12分)と,Sose-gonの有効性と速効性を明らかにみとめている。したがつて妊娠初期の患者以外には全く麻薬の使用を中止している状態となつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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