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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻7号

1971年07月発行

雑誌目次

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子宮外妊娠の取り扱い方

著者: 橋口精範

ページ範囲:P.602 - P.608

はじめに
 子宮外妊娠とは,受精卵が子宮腔以外の部位に着床して,発育した場合をさすものである。
 子宮外というと,卵管,卵巣,腹腔,頸管などであり,中でも,卵管に妊娠する場合が95%以上と多い。その際,卵管が細いことからも,発育がそこでは続けることができないことは当然のことで,卵管流産とか,卵管破裂といつた形で中絶されてしまうことが多いものである。

診断と手技

問診・外診・内診のこつとダグラス窩穿刺

著者: 竹内正七 ,   千村哲朗

ページ範囲:P.609 - P.615

はじめに
 子宮外妊娠(以下外妊)の診断・治療に関しては古来多くの研究・報告をみるが,すぐれた補助診断法の発達,進歩をみる今日においても依然として外妊の誤診率は必ずしも少なくない。その理由としては,外妊の病態がきわめて多彩であり,その臨床像の把握が困離なところにあるといえる。
 外妊の95%以上は卵管妊娠であるが,一般にその病態は臨床的見地から急性型acutc formと慢性型chromic formに分類されている。定型的症状を伴つた急性型外妊の診断は容易であるが,70%前後を占める慢性型の診断は非定型的な経過を辿るので困難なことが多く,事実,外妊誤診のほとんどはこのような非定型的慢性型の症例で起こつているのである。

子宮外妊娠診断における妊娠反応と基礎体温の意義

著者: 望月真人

ページ範囲:P.617 - P.622

はじめに
 妊娠が成立すると妊婦の体液中には絨毛性ゴナドトロピン(以下HCGと略記)が分泌されてくる。このHCGの産生源は歴史的に種々な説が出されて興味ある変遷をたどつたが,現在ではtro-phoblastであるということについては異論はない。
 ところで妊卵が子宮内膜に着床するのは,HertigやBovingによると受精後8ないし11日目といわれているが,この着床前後でのゴナドトロピンは一体どのような動態を示すのであろうか。つまりHCGはいつから分泌されてくるものであろうか。

超音波による子宮外妊娠の診断

著者: 竹内久弥 ,   草野良一

ページ範囲:P.623 - P.628

はじめに
 子宮外妊娠とは,子宮腔以外の場所に成立した妊娠をいい,その大部分が卵管妊娠であり,定型的中絶症状としては突発的下腹痛と腹腔内出血による急性貧血症があげられることは今更述べるまでもない。 しかし多くの子宮外妊娠の経過と症状が決して単純なものではなく,処置の時期を失して死の転機をとるものから,診察,検査および慎重な経過観察によつてはじめて子宮外妊娠の疑いをもたれるものまで,正に多種多様とさえいえることも周知の事実である1,3,5)。そこで,この多様性を埋解した上で,少しでも子宮外妊娠を疑われる症例に遭遇したならば,適宜な補助診断法を行ない他疾患との鑑別にすすむ必要があり,その補助診断法として従来より内診時特殊所見(内診痛),タグラス窩穿刺,後腟腔円蓋切開,妊娠反応,子宮内膜試験掻爬,X線子宮卵管造影,腹腔鏡検査など,数多くのものがあげられているのであるが,日常必ずしもこれらの検査法を完全に駆使できるとは限らない悩みがある。それは結局,妊娠の確認法と外妊部位の確実な観察法に決め手を欠く場合があるからに他ならず,その意味でこれら検査法のうちでも最近の妊娠反応および腹腔鏡検査法の進歩は外妊診断に大きく貢献しているといえよう。
 一方,最近の超音波診断法の発達により子宮内妊娠の診断が早期から確実に行なえるようになつており6,7,8),これを利用して外妊をも診断しようとする試みがなされてきている2,8,9)。われわれも昭和43年以来,超音波診断法による子宮外妊娠の診断について検討を加えてきており,すでに報告した通り補助診断法として有効に利用できるものと考えているので4),これまでの経験を簡単に紹介してみたい。

腹腔鏡

著者: 山本浩 ,   岩田嘉行 ,   中村英世

ページ範囲:P.629 - P.635

はじめに
 子宮内の正常妊娠が満期に至つて,胎児とその付属物の母体外への娩出という形で自然に終結するのに対し,子宮外妊娠(以下外妊)は,まれな例外を除けば,満期まで持続することはなく,母体腹腔内での出血および中絶という形で終局を迎えることになる。放置すれば,しばしば母体を死に至らしめ,しかも決してまれな疾患ではないので,われわれ臨床医の念頭から常時消え去ることのない疾患であるといつて過言ではなかろう。
 しかしその診断は必ずしも容易ではなく,臨床経過や内診所見,各種の臨床検査結果などの綿密な検討によつても治療の方向を見定めるのに困惑を感ずることがしばしばある。また死に至る疾患であるからといつて,疑わしい症例の全てに試験的開腹術を試みることも不可能ではないが,対象例の拡がりと侵襲,合併症などに思いをめぐらせる時,全面的に賛同するわけにいかない。

Hysterosalpingography

著者: 狐塚重治

ページ範囲:P.636 - P.644

 子宮外妊娠(卵管妊娠)の「レ」線像についてはすでに数回にわたつて発表し3,4,5,6,7)その都度外妊の「レ」線像の特異性とその剔出卵管の「レ」線像と対比して解説した。これらの例が示す通り各例ともそれぞれ何処か異なつた点があり,それなりに特徴的な所見を呈しているが,その基本となるところは数カ所に過ぎないのでそれをまとめてみた。それが図1に示す写真である。写真の下に略図を付し,簡単な説明を付記したので十分理解できると思われるので,紙面の関係もあり,また重複の繁を避けるため,重ねて詳細な説明を加えることは止め今回は「レ」線撮影上の注意,鑑別を要する場合の「レ」線像や比較的珍しい例,自然治癒例などを写真をもととして例示したいと思う。外妊の診断の一助ともなれば幸である。

子宮外妊娠の鑑別診断

著者: 鈴木正彦 ,   笹川重男

ページ範囲:P.647 - P.654

 子宮外妊娠は決して少ない疾患ではなく,比較的よく遭遇する疾患の1つといえる。われわれがかつて集計した成績1)でも分娩総数の2.8%にあたつている。しかも診断の遅れが重大な結果を招くことになることはいうまでもない。
 経験のある人ならばその定型的な場合はただちに診断がつくが,非定型的な場合は熟練した人といえども他の類似疾患と誤ることはまれではない。したがつて熟練した人で本疾患の誤診の経験のない人はまずないといつてよいだろう。案外本疾患をほとんど見逃していないと思つている人でも緊急変化を起こした場合は,その医師にみてもらわず,というよりみてもらう暇なく,もつとも近い医師にかかる場合があり,その医師はそれを知らされず誤診は少ないと思い込んでいる人もあろう。

子宮外妊娠の組織病理

著者: 蜂屋祥一 ,   清水新緑 ,   中島敏男

ページ範囲:P.655 - P.660

はじめに
 子宮外妊娠の病理についての関心は,卵管,卵巣,その他,腸管,肝などにおける妊卵着床による変化と臨床症状とのつながりが第1点,さらに第2点として,正常であれば当然着床すべき子宮内膜の変化が対象となつてくる。とくに,後者は子宮外妊娠の診断に連繋を持つてくるので臨床医にとつて大きな問題である。
 妊卵の着床部位については卵管が圧倒的に高率を占めており,他の臓器は症例報告の域を出ない状態であつて,その病理組織学的検討も体系化されているとは言い難い状態である。そこで,今回は卵管妊娠に的をしぼり,これを病理組織の上から述べてゆきたいと思う。

カラーグラフ

子宮外妊娠の組織病理

著者: 蜂屋祥一

ページ範囲:P.662 - P.663

 子宮外妊娠といつても,ここではスペースの関係から最も頻度の多い卵管妊娠について局所の病理所見,ならびに診断のための内膜掻爬診所見を中心に述べてゆきたいと思う。
 卵管妊娠の診断は局所における絨毛の存在を認める事によつて容易に下す事ができる。しかし卵管内に胎芽の存在を認める事は普通は稀である。

救急処置

子宮外妊娠の救急処置—麻酔科の立場から

著者: 鈴木太

ページ範囲:P.665 - P.673

緒言
 子宮外妊娠の救急処置を麻酔科医の立場から考えれば,一口に言つて急性出血に対する全身管理ということになる。そして疾患の性質上究極的には手術的な処置が根本的な治療の目的であるから,麻酔科医としては出血により悪化した全身状態をいかにして改善させ,あわせて麻酔と手術をいかにして安全に経過させるかという問題が主題となる。
 子宮外妊娠といえどもすべての例が大出血を伴つているわけではない。われわれが最近取り扱つた57例の本症患者をみても,35例,61.4%は麻酔前から全身状態が良好でなんら特別な救急処置を必要とせずに麻酔や手術を終了している。問題は残りの22例(38.6%)で,これらは大なり小なり出血に基づく全身的な循環障害の徴候を示していた例であり,この中でも9例(15.8%)は来院時すでに著明なショック症状を呈していたものである。

子宮外妊娠の救急処置—産婦人科の立場から

著者: 品川信良 ,   藤井道彦

ページ範囲:P.675 - P.679

 ひとくちに子宮外妊娠といつても,いろいろある。ここでは,卵管妊娠に話を限ることにする。
 卵管妊娠と診断がついた場合,開腹手術ができるだけ早く行なわれるべきことはいうまでもない。しかし,(1)手術に必要な設備や人手がないところで診断がくだされたときには,患者を他に移送しなければならないし,また,(2)患者の一般状態が悪いときには,まず患者を手術にたえるような状態にしなければならない。以下これらのことについて,産婦人科医としての立場から簡単に解説を加えてみる。

トピックス

コロラドにおける人工妊娠中絶

著者: 橋口精範

ページ範囲:P.673 - P.673

 近年,アメリカその他においても,一部合法的な妊娠中絶がみとめられるようになつたということであるが,コロラド州でもこころみられており,その成績がある。
 William他による報告(Am.J.Obst.& Gynec.)で,第2年目のものということで,1968年4月より1年間の成績,637名についてのものである。前年度に比して約50%増しということである。

手術

卵管妊娠の手術

著者: 西村敏雄 ,   松浦俊平

ページ範囲:P.681 - P.689

はじめに
 子宮外妊娠は婦人科疾患の中でももつともしばしば緊急の手術的処置を必要とする疾患である。近年では,失血ショック対策の長足の進歩に伴い,その死亡率も著しく低減してはいるが(Cam-pbell,0.25%),死亡の原因はやはり手術療法の遅滞にあるということができ,腹腔内出血による失血性ショックから回復する機会を失なつて不可逆ショックに陥入り死に至る場合がもつとも多い。したがつて急性ショック発作を示したものはもちろんのこと,比較的緩慢な経過をとつている卵管流産例にあつても失血ショック準備状態にあると考えて,診断が確定し次第手術に耐えうると判断される状況であるならば,機を逸することなく開腹に踏み切らねばならない。以下,子宮外妊娠中,もつとも発生頻度が高い卵管妊娠の手術療法につき解説を行なつてみる。

腹膜妊娠の手術

著者: 馬島季麿

ページ範囲:P.691 - P.695

はじめに
 子宮外妊娠のうち卵管妊娠はほとんどすべてが初期に中絶するが,腹膜妊娠は初期に中絶することは少なく,多くは中期または末期まで持続し,時には生活児を得ることすらある。腹膜妊娠初期には胎盤はまだ完成されず,着床もきわめて弱く,容易に剥離することができる。しかし中期以降には胎盤は完成され,着床も強固で,その剥離は困難かつ大量の出血を伴う。また腹膜妊娠では胎盤着床部位は腸管,腸間膜,広靱帯,子宮漿膜,付属器,ダグラス窩腹膜あるいは骨盤腹膜などで一定していない。
 腹膜妊娠手術の重点は胎盤処理であり,胎盤処理の難易は前述のとおり,妊娠月数および胎盤付着部位のいかんによつて左右される。一般にこの胎盤処理は大出血を伴うため非常に危険であり,着床臓器損傷の危険も大きい。さらに術後合併症も多く,母体の死亡率も卵管妊娠に比して大である。したがつて手術術式の選択がきわめて重要である。

卵巣妊娠の手術

著者: 加藤俊 ,   安部宏

ページ範囲:P.697 - P.701

はじめに
 卵巣妊娠は子宮外妊娠中もつともまれなものの一つで,本症の手術に遭遇することは例外かつ偶然的であるともいえよう。
 一般に子宮外妊娠の手術方針に関しては, 日常しばしば経験される卵管妊娠について述べられ,特殊なものとして腹腔妊娠の際の処置についても多くの解説がみられる。

最近の焦点

子宮外妊娠—とくに卵管妊娠の成立機序

著者: 鈴木秋悦 ,   井上正人 ,   板倉紘一 ,   浜田康生

ページ範囲:P.703 - P.708

はじめに
 子宮外妊娠は産婦人科領域における救急疾患として,日常診療上でも非常に重要な疾患であるが,その病因あるいは成立機序に関しては不明の点が少なくない。子宮外妊娠の頻度は,文献上でも,妊娠2万例につき1例から70例に1例と報告によつて一定していないが,頻度としては近年さらに増加のカーブを辿つていることは事実である。その誘因は,多彩であるが,一般に低開発国に多く,米国内でも黒人層に多く発生すると報告されており,各時代の社会的背景によつても影響を受けるという特徴を示している。
 子宮外妊娠とは,子宮内膜以外の部位の妊娠をすべて包括して呼称されるが,厳密には異所性着床または異所妊娠の名称が適当である。部位的には,卵管,間質部,卵巣,腹腔内,頸管などの妊娠に区分されるが,中でも,特に,卵管妊娠はその代表的な病型であり,外妊といえば卵管妊娠を指しているといつても過言ではない。

子宮外妊娠とその内分泌動態

著者: 高木繁夫 ,   尾崎晴彦

ページ範囲:P.713 - P.718

はしがき
 一般に子宮外妊娠(外妊)といえば,卵管妊娠を指すが,この卵管妊娠は産婦人科実地医家がもつともしばしば診断に迷わされる疾患の一つであり,またその発症は急激であるから,迅速かつ的確な診断を下して処置することがのぞまれる。しかるに本症は,古来誤診例の多い疾患の一つであり,またこれを確認するため多くの補助診断法が用いられていることも周知のとおりである。
 さらに一口に外妊といつても普通の成書に記載されているような定型的な臨床経過をとるものから,しばしば非定型的な経過をたどるものまで,その種類や病型も多種多様である。したがつて外妊では,卵管妊娠あるいは腹膜妊娠のいかんにかかわらず,その内分泌動態は正常妊娠のそれと異なつて母体と胎盤と胎児のそれぞれでいとなまれる内分泌機能は円滑でなく,また母体には内出血,ショックその他の重篤な合併症を伴つていることがまれでない。したがつて正常妊娠に比べると,ホルモンの生成代謝は障害され,その動態も著しく異なるものと思われる。しかるに本症では前述したごとく,正しく診断して適切な処置,対策をこうずることが要望されてあり,加えて発症以前にそれを診断する可能性もほとんどないことから,主として検索の容易な尿中または血中HCG反応が行なわれ,しかもこれにその診断的意義を求める場合が多いため,HCGを定量的に測定し報告したものはきわめて少ないようである。したがつてその採取に時間がかかつたり,測定手技の煩雑なステロイドホルモンは腹膜妊娠例を除いてほとんど報告例をみることができない状況にある。

統計

子宮外妊娠の統計的考察

著者: 岩崎寛和 ,   小菅興正 ,   野秋善嗣

ページ範囲:P.719 - P.728

はじめに
 子宮外妊娠(外妊と略す)は卵巣および腹膜妊娠を含めて卵管妊娠の別名のように考えられているが,正式には異所的妊娠(ectopic pregnancy,Ektopische Schwangerschaft)の意味であつて,近年報告が増加しつつある頸管妊娠もこの範疇に入るが,本統計では卵管妊娠に限定した。外妊は産婦人科診療の中では典型的な急性腹症であり,数も多く,種々の非定型的病態を示す場合もしばしばなので,診断ならびに治療に関する報告は無数に近く,そのすべてを網羅するのは容易なわざではない。本特集は外妊の本態究明に関する最近の進歩もさることながら,むしろ実地臨床に重点がおかれているので,外妊の診療に際して知つていると役立つと思われるような統計の主要なものを拾つて集録してみた。
 臨床統計というものは,一見あるがままの姿を表現しているように考えられがちであるが,実際は統計処理が報告者の主観によつてもかなり修復されるし,各種の医学的ないしは社会的要因に制約されて,必らずしも真の実態を示しているとは限らないから,読者は統計数値の裏にかくされたそれらの要因にまで深い洞察をおよぼして頂きたい。

症例

成熟児を得た腹腔妊娠の1例

著者: 亀谷正大 ,   落合寛

ページ範囲:P.729 - P.730

 腹腔妊娠は極めて稀で,児の予後はもとより妊娠の月数のすすんだ者では母体のそれも不良な疾患である。本疾患の母体予後を占うキーポイントとなるのは胎盤の剥離処理方法であるが,今回私どもは腹腔妊娠で,児娩出後約30分待機してこれを行ない,結果的には胎盤主要血管の著しい退縮を確認後,胎盤の剥離を完全に行ない,一次的に腹腔を閉鎖,3,150grの生児を得るとともに,母児ともに順調な経過をとつた症例を経験したのでここに報告する。

興味ある卵管妊娠手術後の妊娠例

著者: 森武史

ページ範囲:P.731 - P.732

はじめに
 編集室より「子宮外妊娠(以下 外妊と略)の興味ある症例」を書いて欲しいと依頼されたとき,20数年前,京都市内某開業医の前時代的手術場で起こつたできごとを思い出す。
 それは先輩より「卵巣のう腫の手術をするから手伝つてくれ」といわれ助手をつとめたが,開腹後妊娠6ヵ月の胎児が飛び出し,どうしても止血せず,手術終了前に出血死した症例である。

誤診され易い,また誤診された腹腔妊娠

著者: 石井碩

ページ範囲:P.733 - P.735

 異性すなわち,男女関係のあるところ妊娠の成立は可能であり,また時として子宮外妊娠の発生をみること必ずしもまれではない。それゆえに古くからいわゆる外妊に関して文献も極めて多く,筆者自身も"子宮外妊娠中絶の救急輸血療法の価値についで"(北海道医学雑誌,昭和7年第10の5号)"輓近における子宮外妊娠の診断ならびに治療について"(大阪医事新誌,昭和12年8月号)を公表したこともあり,戦争と性病,ことに終戦後における該病の蔓延と共にまた子宮外妊娠の多発を見るに至りつつあることはまことに残念である。
 本例は昨秋岩手医科大学における北日本産科婦人科学会総会において"診断困難なりし腹腔妊娠"と題してその要旨を発表したものであるが,その概要を記して責を果したいと思う。患者は昭和5年3月17日生れの4回経産婦で,今回妊娠は昨年5月1日より4日間を最終月経として,悪阻のためというが某地の某医療機関において6月23日人工妊娠中絶をうけたりというが,某地滞在1週間後の6月30日小樽市に帰省し,出血はなきも腹部がひどく緊張しなかなかその緊張感が日時がたつても軽快せずとして,7月7日弊院を訪ずれたるものにて,初診時多少の血性分泌物と右子宮付属器を中心とする下腹部の緊張感は認めたるも,腹水貯留のごとき波動性ある触診は得られず,またダグラス氏窩穿刺においても血液は証明されず,前医の妊娠中絶術施行という先入観念あり,7月25日開腹手術によりて初めて妊娠3ヵ月の卵胞にかこまれたる腹腔妊娠の成立ありしを知りし貴重な症例である。

胞状奇胎を伴つた間質部妊娠の1例

著者: 永井泰 ,   永井宏 ,   古賀詔子

ページ範囲:P.737 - P.738

 子宮外妊娠は後から診察した医師ほど名医となるといわれるが,初診時診断がつかないことが少なくない。入院の上諸検査を施行したが確定診が得られず,試験開腹予定前夜に突然ショック状態に陥り,緊急手術で危うく一命をとりとめた症例を経験している。
 本例は臨床経過をふり顧りみて反省させられる点が多多あるので報告を兼ね諸家の御批判をあおぎたい。

興味ある症例

著者: 竹村喬

ページ範囲:P.739 - P.740

 間質妊娠は外妊でも稀なもので,1〜数%にしかみられないとされている。その着床部位,着床卵の発育方向により,Veit,Hoehne,Glaesmerらの分類があるが,本症例はVeit,Hoehne,Glaesmerの第1型に属するものと思われる。
 間質妊娠は破裂前に診断することはほとんど不可能に近く,本症例も開腹してはじめて診断できたもので,著しく多量の出血をきたし,予後の不良なことは諸家の認めるところである。そして臨床経過も卵管流産や膨大部破裂などとは異なつた経過をとるのはいうまでもない。本症例では軽い下腹痛を訴える程度で初発症状の12時間後,嘔気・嘔吐・発汗が始まり,同時に下腹痛が激しくなり,さらにベッドより転倒して一時意識消失するなど多様な臨床像を得たが,これらは恐らくは内出血と関連したものであろう。

子宮外妊娠—症例の教えるもの

著者: 唯正一

ページ範囲:P.741 - P.742

 周知のごとく本邦外妊死亡は昭42年10万出生対6母体死亡の7.8%を占め死因中1),中毒症(35.6%),出血(28.4%)に次ぎこの傾向はここ数年変わらない。米国2)では1959〜61年外妊死亡10万出生対2.6と本邦に比し著しく少ないが母体死亡の中約7%を占めており,英国3)でも1964〜66年死亡票では671例中49,実態調査でも576例中42例と全死亡の7.2%を占め10万出生対5.6と,他の死因と異なり彼我の差は少ない。
 外妊の頻度は英米では大約200妊娠に1回,有色人種ではさらに多いのが定説となつているから分娩であれ人工妊娠中絶であれおよそ年間200名の妊婦に接する。したがつてほとんどすべての婦人科医は少なくとも年に1度は外妊に出くわすわけで産婦人科医たるもの常に外妊consciousであらねばならないのは当然である。

外妊雑感

著者: 水口章

ページ範囲:P.743 - P.744

 貪欲は歓迎される性格ではない。しかしわれわれ自然科学者は学問に関しては,飽くまで貪欲でなくてはならない。
 また,懐疑主義も一般には好かれないが,疾病の診断に就いては,特に懐疑的でなくてはならない。

臨床メモ

薬剤による卵管不妊術

著者: 竹内久弥

ページ範囲:P.735 - P.735

 経腟的に子宮内へ薬剤を投与し,卵管の閉塞を起こさせようとする試みは,すでに100年以上も前に硝酸銀を使用して行なわれている。その後もフェノールや沃度溶液のような腐食剤が試みられ,最近ではホルムアルデヒドのエタノール溶液を用いた報告もある。
 このような非観血的不妊術が確実に行ない得るものならば人口問題の解決に益するところ大であることは明らかであり,その効果,安全性が大いに注目されるところである。今回,チリのZipperら(Fertil.&Steril.21,581,1970)は,それまでの他の薬剤による研究をもとにして,細胞毒性を有する薬剤を卵管角部に浸みこませるのが理論的にもつとも有効であろうと考え.Quinac-rineの使用を試みその結果を報告しているので紹介する。

連載講座

産婦人科領域におけるホルモン療法(7)—妊娠,分娩をめぐつて

著者: 橋口精範

ページ範囲:P.745 - P.746

 妊娠,分娩,産褥をめぐつてのホルモン療法というと,主なるものとしては,妊娠では切迫流産,早産の療法,分娩では,腟部,軟産道の強靱なものに対してこれを軟化させる法,陣痛の誘発および増強法,などをあげることができる。

薬の臨床

Dehydroepiandrosterone sulfateの術後卵巣欠落症および更年期症候群に対する臨床応用

著者: 中野栄喜 ,   川田肇 ,   山田光興 ,   五十嵐辰博

ページ範囲:P.749 - P.758

 女性においてもかなり多量のandrogenが分泌され,いわゆる17-ketosteroidとして生化学的に把握され,その一部は卵巣に由来するが,大部分は副腎由来のいわゆる副腎性androgenであり,その主体をなすものはde-hydroepiandrosterone(以下DHAと略)であることは周知のことである。このDHAは直接副腎より多量に分泌され,そのままの遊離型free formでも分泌されるが,硫酸基と結合したdehydroepiandrosterone sulfate(以下DHA-Sと略)という水溶性の結合型conjugateformとしても分泌されており,この両者は体内で互に移行することが知られているが,両者の関係と役割についてはなお確立されていないようである。ただ,DHAは代謝されやすく,DHA-Sは代謝されにくいことから,DHA-Sはprotected precursorとも考えられている。
 赤須をはじめわれわれの教室では,早くからこの副腎性androgenとくにDHAの存在意義に注目して一連の研究1)〜11)を重ねてきているが,その結果, DHAは男性化作用が極めて弱く,蛋白同化作用が比較的強い,いわばnatural anabolic steroidとして,また必要に応じてestrogenやtestosteroneなどに転換する,いわばreserve steroidとして,さらにcatabolicな作用を有するcortisolをcontrolするsteroidとして,女子の全身的性的発育,性機能および老化の面で極めて重要な役割を演じているとみなされる。

Allylestrenol(Gestanon)の胎盤機能賦活作用—第1報

著者: 高橋克幸 ,   斎藤昌治 ,   中川公夫 ,   池田美子

ページ範囲:P.759 - P.761

はじめに
 男性化作用,蛋白同化作用などの2次的副作用の殆んど認められない経口黄体ホルモン剤として,17α-Allyl-17β-hydroxy-oestr-4-ene, Allylestrenol(Gestanon)が切迫流早産.機能性出血,無月経の治療に用いられてから10年になる。本剤の臨床効果については教室の伊藤らがすでに治験を行ない成績を報告しているが1),その他にも多くの報告がなされている2)3)
 Progesteroneが妊娠維持に最も関係のあるホルモンであることより,流産の予知や予後判定の一つの方法として,progesteroneの代謝産物であるpregnanediolを測定することが行なわれている。また,妊娠により最も顕著な増加を示すホルモンはestrogen特にestriolであるがこのことより尿中estriolの測定は妊娠後期においては胎児胎盤系の状態を間接的に示す一つの指標となつている。

Human Menopausal Gonadotropinによる排卵誘発

著者: 森憲正 ,   宮川勇生

ページ範囲:P.763 - P.766

はじめに
 排卵は性成熟期婦人にとつて重要な機能の一つであり,妊娠成立に必要な第一条件である。無排卵に基因する不妊症や機能性子宮出血に対しては原因に応じて種々の排卵誘発法が試みられている。Hamblenらによつて妊馬血清性性腺刺激ホルモン(PMS)と胎盤性性腺刺激ホルモン(HCG)との二段投与法が考案されて以来,卵巣の直接刺激による性腺刺激ホルモン療法が確立された。
 しかしながらPMSが妊馬血清に由来するものであるために問題があり,その排卵誘発の成績も報告者によつて異なり,誘発率は満足できるものではなかつた。またPMSが異種動物に基因する蛋白のため,血中抗体産生による抗原抗体反応の惹起の危険や,中和抗体産生のための効果の減弱などの可能性が考えられる。従つてヒトの排卵誘発にはヒトに由来する性腺刺激ホルモンが望ましい。

妊娠性貧血に対するVitamin B12の治療効果

著者: 大野虎之進 ,   高畠弘

ページ範囲:P.767 - P.771

緒言
 古くより妊娠中に赤血球数および血色素量の減少する事実は認められており,妊娠性貧血と称せられている。
 まずこの赤血球および血色素量の変動様式については,Lowensteinら1), Daniachijら2),その他33-7)の報告があり,それらの成績には一致を見ない点もあるが,一般に妊娠6-8か月の間における最大の減少と,後期における色素指数の低下を認めるものが多い。しかしその減少の程度については,血色素量の15%前後であり3,4),赤血球数は正常の下界もしくは軽度の減少にとどまるとなすものが多い1,3,4,7-12)

尿路感染症に対するNF (フラダンチンC)の使用成績

著者: 木村好秀

ページ範囲:P.773 - P.778

はじめに
 本来,他科領域の疾患でありながら,日常の臨床上われわれの領域でもしばしば遭遇する疾患がいくつかある。そのなかでも尿路感染症はその代表的なものの1つであり,膀胱炎や腎盂炎は女性性器の解剖,生理学上の特徴からも当然であるともいえる。これらの疾患は外来的な疾患としてのみならず,産褥期や産婦人科的手術の術後合併症としてもきわめて重要なものである。
 尿路感染症の治療はサルファ剤をはじめ各種抗生物質の登場により画期的な成果をおさめている。しかし近年これらの薬剤にも耐性獲得のため無効例がふえたり,肝・腎臓などの障害も問題となつている。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻8号(2022年8月発行)

今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて

76巻7号(2022年7月発行)

今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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