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臨床メモ
薬剤による卵管不妊術
著者: 竹内久弥1
所属機関: 1順天堂大学産婦人科
ページ範囲:P.735 - P.735
文献購入ページに移動 経腟的に子宮内へ薬剤を投与し,卵管の閉塞を起こさせようとする試みは,すでに100年以上も前に硝酸銀を使用して行なわれている。その後もフェノールや沃度溶液のような腐食剤が試みられ,最近ではホルムアルデヒドのエタノール溶液を用いた報告もある。
このような非観血的不妊術が確実に行ない得るものならば人口問題の解決に益するところ大であることは明らかであり,その効果,安全性が大いに注目されるところである。今回,チリのZipperら(Fertil.&Steril.21,581,1970)は,それまでの他の薬剤による研究をもとにして,細胞毒性を有する薬剤を卵管角部に浸みこませるのが理論的にもつとも有効であろうと考え.Quinac-rineの使用を試みその結果を報告しているので紹介する。
このような非観血的不妊術が確実に行ない得るものならば人口問題の解決に益するところ大であることは明らかであり,その効果,安全性が大いに注目されるところである。今回,チリのZipperら(Fertil.&Steril.21,581,1970)は,それまでの他の薬剤による研究をもとにして,細胞毒性を有する薬剤を卵管角部に浸みこませるのが理論的にもつとも有効であろうと考え.Quinac-rineの使用を試みその結果を報告しているので紹介する。
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