文献詳細
症例
文献概要
間質妊娠は外妊でも稀なもので,1〜数%にしかみられないとされている。その着床部位,着床卵の発育方向により,Veit,Hoehne,Glaesmerらの分類があるが,本症例はVeit,Hoehne,Glaesmerの第1型に属するものと思われる。
間質妊娠は破裂前に診断することはほとんど不可能に近く,本症例も開腹してはじめて診断できたもので,著しく多量の出血をきたし,予後の不良なことは諸家の認めるところである。そして臨床経過も卵管流産や膨大部破裂などとは異なつた経過をとるのはいうまでもない。本症例では軽い下腹痛を訴える程度で初発症状の12時間後,嘔気・嘔吐・発汗が始まり,同時に下腹痛が激しくなり,さらにベッドより転倒して一時意識消失するなど多様な臨床像を得たが,これらは恐らくは内出血と関連したものであろう。
間質妊娠は破裂前に診断することはほとんど不可能に近く,本症例も開腹してはじめて診断できたもので,著しく多量の出血をきたし,予後の不良なことは諸家の認めるところである。そして臨床経過も卵管流産や膨大部破裂などとは異なつた経過をとるのはいうまでもない。本症例では軽い下腹痛を訴える程度で初発症状の12時間後,嘔気・嘔吐・発汗が始まり,同時に下腹痛が激しくなり,さらにベッドより転倒して一時意識消失するなど多様な臨床像を得たが,これらは恐らくは内出血と関連したものであろう。
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