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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻7号

1971年07月発行

文献概要

症例

子宮外妊娠—症例の教えるもの

著者: 唯正一1

所属機関: 1徳島大学産婦人科

ページ範囲:P.741 - P.742

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 周知のごとく本邦外妊死亡は昭42年10万出生対6母体死亡の7.8%を占め死因中1),中毒症(35.6%),出血(28.4%)に次ぎこの傾向はここ数年変わらない。米国2)では1959〜61年外妊死亡10万出生対2.6と本邦に比し著しく少ないが母体死亡の中約7%を占めており,英国3)でも1964〜66年死亡票では671例中49,実態調査でも576例中42例と全死亡の7.2%を占め10万出生対5.6と,他の死因と異なり彼我の差は少ない。
 外妊の頻度は英米では大約200妊娠に1回,有色人種ではさらに多いのが定説となつているから分娩であれ人工妊娠中絶であれおよそ年間200名の妊婦に接する。したがつてほとんどすべての婦人科医は少なくとも年に1度は外妊に出くわすわけで産婦人科医たるもの常に外妊consciousであらねばならないのは当然である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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