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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻7号

1971年07月発行

文献概要

薬の臨床

Allylestrenol(Gestanon)の胎盤機能賦活作用—第1報

著者: 高橋克幸1 斎藤昌治1 中川公夫1 池田美子1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.759 - P.761

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はじめに
 男性化作用,蛋白同化作用などの2次的副作用の殆んど認められない経口黄体ホルモン剤として,17α-Allyl-17β-hydroxy-oestr-4-ene, Allylestrenol(Gestanon)が切迫流早産.機能性出血,無月経の治療に用いられてから10年になる。本剤の臨床効果については教室の伊藤らがすでに治験を行ない成績を報告しているが1),その他にも多くの報告がなされている2)3)
 Progesteroneが妊娠維持に最も関係のあるホルモンであることより,流産の予知や予後判定の一つの方法として,progesteroneの代謝産物であるpregnanediolを測定することが行なわれている。また,妊娠により最も顕著な増加を示すホルモンはestrogen特にestriolであるがこのことより尿中estriolの測定は妊娠後期においては胎児胎盤系の状態を間接的に示す一つの指標となつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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