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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻7号

1971年07月発行

文献概要

薬の臨床

Human Menopausal Gonadotropinによる排卵誘発

著者: 森憲正1 宮川勇生1

所属機関: 1熊本大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.763 - P.766

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はじめに
 排卵は性成熟期婦人にとつて重要な機能の一つであり,妊娠成立に必要な第一条件である。無排卵に基因する不妊症や機能性子宮出血に対しては原因に応じて種々の排卵誘発法が試みられている。Hamblenらによつて妊馬血清性性腺刺激ホルモン(PMS)と胎盤性性腺刺激ホルモン(HCG)との二段投与法が考案されて以来,卵巣の直接刺激による性腺刺激ホルモン療法が確立された。
 しかしながらPMSが妊馬血清に由来するものであるために問題があり,その排卵誘発の成績も報告者によつて異なり,誘発率は満足できるものではなかつた。またPMSが異種動物に基因する蛋白のため,血中抗体産生による抗原抗体反応の惹起の危険や,中和抗体産生のための効果の減弱などの可能性が考えられる。従つてヒトの排卵誘発にはヒトに由来する性腺刺激ホルモンが望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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