文献詳細
薬の臨床
文献概要
緒言
古くより妊娠中に赤血球数および血色素量の減少する事実は認められており,妊娠性貧血と称せられている。
まずこの赤血球および血色素量の変動様式については,Lowensteinら1), Daniachijら2),その他33-7)の報告があり,それらの成績には一致を見ない点もあるが,一般に妊娠6-8か月の間における最大の減少と,後期における色素指数の低下を認めるものが多い。しかしその減少の程度については,血色素量の15%前後であり3,4),赤血球数は正常の下界もしくは軽度の減少にとどまるとなすものが多い1,3,4,7-12)。
古くより妊娠中に赤血球数および血色素量の減少する事実は認められており,妊娠性貧血と称せられている。
まずこの赤血球および血色素量の変動様式については,Lowensteinら1), Daniachijら2),その他33-7)の報告があり,それらの成績には一致を見ない点もあるが,一般に妊娠6-8か月の間における最大の減少と,後期における色素指数の低下を認めるものが多い。しかしその減少の程度については,血色素量の15%前後であり3,4),赤血球数は正常の下界もしくは軽度の減少にとどまるとなすものが多い1,3,4,7-12)。
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