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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻8号

1971年08月発行

症例

新生児黄疸に対するlong-acting合成ACTH-Z療法時の副作用,特に浮腫

著者: 加藤順三12 張道宏1 坂元正一1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科学教室 2帝京大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.873 - P.875

文献概要

 新生児重症黄疸の軽減および高ビリルビン値の減少を目的として使用したlong acting 合成 ACTH-Z 投与によって,臨床症状の改善および血清ビリルビン値の下降には促進的であつたものと思われるが,考慮されるべき副作用がみられた。とくに,そのうち1症例では,投与中急性全身性浮腫の発来がみられた。その浮腫は投与中止後48時間で急減し,72時間で殆んど消失し,その後,何らの障害はみられなかつた。他の2例では軽度の肺炎症状が認められた。
 long acting 合成 ACTH-Z 使用時の副作用発生の点から,使用量,使用方式の個別化,ならびに感染予防の必要性などの問題点について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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