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特集 子宮の手術--最近の焦点
子宮頸癌手術療法の問題点
著者: 橋本清1 平林光司1
所属機関: 1岡山大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.957 - P.963
文献購入ページに移動緒言
子宮頸癌の手術療法における問題点として,手術そのものに関連した問題点も多いが,これはわれわれを含めて既に多くの人たちによつて述べられているため,今回は割愛する。従つてわれわれは手術の適応とその限界,および手術療法に伴う障害の軽減化と5年治癒率の向上という問題についてわれわれの考え方を述べてみたい。
わが国において頸癌治療の主流を手術療法が占めてきた背景にはいろいろなことが考えられるが,それが国際的にも揺るぎない地位を確保している最大の理由は,そのすぐれた治療成績にあることは論を俟たないであろう。しかしそのすぐれた治療成績の陰に多くの必要悪と考えられてきた各種の障害,手術の本質から考えて,不可避的障害が多発していること,そしてこれを治癒率を下げることなく軽減化させることが,現在の手術療法,あるいはこれからの手術療法に関して非常に大きな問題である。
子宮頸癌の手術療法における問題点として,手術そのものに関連した問題点も多いが,これはわれわれを含めて既に多くの人たちによつて述べられているため,今回は割愛する。従つてわれわれは手術の適応とその限界,および手術療法に伴う障害の軽減化と5年治癒率の向上という問題についてわれわれの考え方を述べてみたい。
わが国において頸癌治療の主流を手術療法が占めてきた背景にはいろいろなことが考えられるが,それが国際的にも揺るぎない地位を確保している最大の理由は,そのすぐれた治療成績にあることは論を俟たないであろう。しかしそのすぐれた治療成績の陰に多くの必要悪と考えられてきた各種の障害,手術の本質から考えて,不可避的障害が多発していること,そしてこれを治癒率を下げることなく軽減化させることが,現在の手術療法,あるいはこれからの手術療法に関して非常に大きな問題である。
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