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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科25巻9号

1971年09月発行

薬の臨床

外陰癌におけるBleomycinの投与経験

著者: 関場香1 相良祐輔1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.979 - P.990

文献概要

はじめに
 女性性器癌の治療成績は他の臓器のそれに比較して良好な成績を得ているが,これを,更に向上させるためには,早期発見,早期治療が望まれることは言うまでもない。外陰癌の治療においては,子宮頸癌におけると同様,手術療法,放射線療法およびその併用療法がおこなわれているが,その成績は決して満足すべきものとはいえない。
 一方,癌化学療法における根治性の問題は期待し難い現状といえる。すなわち,重篤な副作用と相俟つて補助療法あるいは末期癌,再発癌の手のつけようのない症例に対する,多分に気休め的なものが多かつた。すなわち,比較的初期の患者に対し抗腫瘍性物質による単独療法は殆んど考えられなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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