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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻1号

1972年01月発行

文献概要

症例

女性外陰部における悪性黒色腫の1例

著者: 山辺徹1 自見昭司1 副島研爾1 中山正博1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.73 - P.76

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 外陰部における悪性腫瘍のうちでも,悪性黒色腫は比較的稀であるとはいえ,きわめて悪性度が高い疾患である。悪性黒色腫が白人に多いことはよく知られているが,黒人では稀とするものと,とくに白人との間に差をみとめないとするものとがある。これに対して,わが国ではその発現頻度が欧米に比してかなり低く,しかも白色人種ほど悪性でない経過をとることさえあるといわれる5)。皮膚のうちでは足蹠に多く発生し,このような元来色素の少ない部位では,とくに悪性度が高いと一般に信じられている。最近私どもは59歳の婦人の外陰部に発生した悪性黒色腫を経験したので,報告し,さらに多少の文献的考察をこころみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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