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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻11号

1972年11月発行

文献概要

特集 産婦人科薬物療法の基礎知識

薬物中毒試論および処置の実際

著者: 佐藤倚男1

所属機関: 1東京医科大学医学部神経科

ページ範囲:P.947 - P.951

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 産科,婦人科領域での薬物中毒という主題は,おそらく医薬品による中毒ということであろう。薬物となると臨床検査薬,工業用薬品まで含まれるので,ここでは治療に直接用いられる薬品つまり医薬品に限定して考えるのが適当と思う。しかしそうはいつても,母体が有機水銀中毒にかかつている場合の胎児の中毒のような医薬品以外の中毒も最近は増えてきて症例に直面して困惑する場合があると思われる。このような特殊な場合はそれぞれの専門家に回すか,相談する以外はない。
 ところで,医薬品による中毒といつても,いろいろあつて,処置に当つては,中毒の原因である医薬品そのものの作用を熟知した上で,かつ生体側の重症度に応じて臨機応変に対策をとらねばならないのは周知のとおりである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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