文献詳細
特集 産婦人科薬物療法の基礎知識
文献概要
はじめに
薬剤による異常反応が年ごとに増加の傾向を示していることは,大気汚染などとともに社会的にも医学的にも重大な問題を提起していることは衆知の事実である。
薬剤による異常反応は,その薬剤本来の薬理作用ないしそれと関連して生ずる2次作用(たとえば抗生物質使用による菌交代現象やテトラサイクリンによる乳幼児の歯牙黄色着色など)に基づくものと,薬理作用とは関係なく,むしろ特定の人に発生する,体質と密接な関係のある反応とに2大別することができる。後者のうち特に免疫学的機序によつておこると考えられるものが薬剤(薬物)アレルギー(drug allergy)である。薬剤過敏反応(drug hypersensitivity)という名称も同義語としてよく用いられる。
薬剤による異常反応が年ごとに増加の傾向を示していることは,大気汚染などとともに社会的にも医学的にも重大な問題を提起していることは衆知の事実である。
薬剤による異常反応は,その薬剤本来の薬理作用ないしそれと関連して生ずる2次作用(たとえば抗生物質使用による菌交代現象やテトラサイクリンによる乳幼児の歯牙黄色着色など)に基づくものと,薬理作用とは関係なく,むしろ特定の人に発生する,体質と密接な関係のある反応とに2大別することができる。後者のうち特に免疫学的機序によつておこると考えられるものが薬剤(薬物)アレルギー(drug allergy)である。薬剤過敏反応(drug hypersensitivity)という名称も同義語としてよく用いられる。
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