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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻12号

1972年12月発行

特集 産婦人科の治療その限界と展望

日常臨床上よくぶつかる頑症疾患の治療の限界 産科

妊娠悪阻

著者: 塚田一郎1

所属機関: 1関東逓信病院産婦人科

ページ範囲:P.1068 - P.1070

文献概要

 周知のように,つわりが重症化して栄養障害が現われたものを妊娠悪阻というのであるが,最近は有力な鎮静制吐剤の出現,輸液療法の進歩などによつて妊娠悪阻の頻度は減少し,むしろまれな疾患になつている。妊娠悪阻のために妊娠の継続をあきらめなくてはならないような例はもつとまれになつたわけで,浅学の著者はほとんどその経験がない。したがつて,本稿の執筆老として不適任なのではないかと恐れるのであるが,編者のご好意に甘えて,本症の治療の実際とその限界について私見を述べることとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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