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特集 産婦人科の治療その限界と展望 日常臨床上よくぶつかる頑症疾患の治療の限界 産科
妊娠悪阻
著者: 塚田一郎1
所属機関: 1関東逓信病院産婦人科
ページ範囲:P.1068 - P.1070
文献購入ページに移動 周知のように,つわりが重症化して栄養障害が現われたものを妊娠悪阻というのであるが,最近は有力な鎮静制吐剤の出現,輸液療法の進歩などによつて妊娠悪阻の頻度は減少し,むしろまれな疾患になつている。妊娠悪阻のために妊娠の継続をあきらめなくてはならないような例はもつとまれになつたわけで,浅学の著者はほとんどその経験がない。したがつて,本稿の執筆老として不適任なのではないかと恐れるのであるが,編者のご好意に甘えて,本症の治療の実際とその限界について私見を述べることとした。
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