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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻12号

1972年12月発行

特集 産婦人科の治療その限界と展望

日常臨床上よくぶつかる頑症疾患の治療の限界 産科

妊娠中毒後遺症

著者: 我妻堯1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1070 - P.1073

文献概要

後遺症の定義
 妊娠中毒症の妊婦が分娩を終了した後も,蛋白尿,高血圧などの症状が遺残している状態を一般に後遺症とよんでいる。症状の程度や持続期間は個人差が著しいから,診察,検査がおこなわれた時期によつて後遺症の定義にも影響することになる。1962年に,日本産科婦人科学会,妊娠中毒症委員会が,「分娩後1ヵ月以上にわたつて高血圧,蛋白尿,浮腫などの症状を遺したものを後遺症とよぶ」と定義しているので,ここでもその定義にしたがつて述べることにする。なお浮腫が後遺症としてのこることは極めてまれであるからここでは省略する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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