icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻12号

1972年12月発行

文献概要

特集 産婦人科の治療その限界と展望 日常臨床上よくぶつかる頑症疾患の治療の限界 産科

妊娠時の性器腫瘤

著者: 下村虎男1 三林隆夫1

所属機関: 1北野病院産婦人科

ページ範囲:P.1082 - P.1084

文献購入ページに移動
 妊娠に際しては時に思わさる性器腫瘍が合併して妊娠の経過を阻害したり,分娩時に母児の危険を招くのみならず,時には母体の生命までも脅やかすことがある。私どもはそれぞれの局面に対処して全ゆる努力を傾注してはいるが,未だその去就に迷う場合も少なくない。昭和42年より昭和46年までの5年間に北野病院で取扱かつた分娩数は4,965例であるが,この間妊娠に合併した卵巣腫瘍は18例(0.36%),子宮腫瘍は33例(0.66%),子宮頚癌は2例(0.04%)である。
 これらの合併症をいかに取扱うべきかについていささか意見をのべ諸賢のご参考に供したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?