icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻12号

1972年12月発行

特集 産婦人科の治療その限界と展望

日常臨床上よくぶつかる頑症疾患の治療の限界 婦人科

過多月経・過少月経

著者: 鈴木秋悦1 板倉紘一1

所属機関: 1慶応大学医学部産婦人科学数室

ページ範囲:P.1088 - P.1090

文献概要

 月経異常には,周期,持続期間,経血量の異常などがあげられるが,過多月経(Hypermenor—rhae),過少月経(Hypomenorrhae)は,いずれも経血量の異常に入る。しかし,経血量が多いか,少いかという判定は,自覚的あるいは他覚的にも,その基準がはつきりせず,治療の目標が立てにくいことは,日常の診療上でも,しばしば経験するところである。
 過多月経の原因としては,器質的なものと機能的なものに大別される。器質的な原因が過多月経の原因となつている場合は,もちろん,原疾患の可及的早期の除去が第1である。過多月経を惹起せしめる器質的疾患としては,子宮筋腫が最も代表的な疾患であり,頻度も最も大であるが,その他,骨盤内の炎症性疾患,子宮内膜症,子宮内膜ポリープ,Adenomysosis,子宮癌などがあげられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら