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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻12号

1972年12月発行

薬の臨床

Combination methodによる低単位HCG測定の実際

著者: 伊藤俊一1 井上好雄1 岩崎寛和1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1143 - P.1147

文献概要

 絨毛性疾患に対する最近のchemotherapyの画期的成果は,奇胎分娩後のsecond growthに対する診断技術の向上,HCG定量法の飛躍的進歩とともにその管理面を著しく改善した。殊にそのfollow-up実施上の基本ともいうべき臨床検査項日の設定1,2)は,本疾患に対する従来の認識を改め,本疾患が比較的controlし易い疾患であると考えられるようになつてきた。特にestablishedtrophoblastic neoplasiaの概念は,本疾患の治療方針決定に際してのHCG測定の重要性を明らかにし,殊に奇胎排出後の,いわゆる腫瘍のHCG低単位期(HCGlow-level stage)3)における測定が絨腫の再発防止法の発見にもつながることからますますその感が深く,低単位HCG測定の適否が絨毛性疾患の予後を決定するといつても過言でない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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