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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻2号

1972年02月発行

文献概要

特集 不妊症の治療--最近の焦点

男子不妊症の治療

著者: 駒瀬元治1 根岸壮治1

所属機関: 1東京医科歯科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.123 - P.129

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はじめに
 男子としての二次性徴は一応正常であり,いわゆる男らしさ(maleness)にとくにかけたところがなく,正常の性交行為を行ないうるにもかかわらず,妊孕性のない場合にこれを男子不妊症とよんでいる。したがつて類宦官症,Klinefelter症候群,勃起不能症,早漏などは男子不妊症からは除外されている。
 従来,不妊症では女性についてその原因が検討されることが多かつたが,近年は泌尿器科の進歩に伴い,不妊の研究が男子についても広く行なわれるようになつた。その結果,不妊夫婦の約40〜70%は,男子側にその原因があることがあきらかにされ,男子不妊症についての研究が次第に重要視されるようになつてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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