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連載講座 麻酔の実際
産科麻酔・2—分娩第Ⅱ期の管理
著者: 新井正夫1
所属機関: 1北里大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.134 - P.135
文献購入ページに移動Ⅰ.麻酔方法の選択
分娩第Ⅱ期の麻酔方法としては,吸入麻酔,静脈麻酔による全身麻酔と,陰部神経遮断麻酔,サドル麻酔,腰部硬膜外麻酔,仙骨麻酔などがあげられる。これらのうちどの方法を選ぶかが問題であり,その麻酔方法が母児に対して悪影響はないか。分娩終了まで効果が持続するか。分娩第1期の前投薬は適切であつたか。分娩介助に支障はないか,などを勘案してから麻酔方法を選択する。また,各麻酔方法は特殊な適応と禁忌があることも考慮に入れるべきで例えば産婦の状態が食直後であれば全身麻酔は当然禁忌であり,仰臥位低血圧症候群には血管運動神経を遮断するサドル麻酔,仙骨麻酔,硬膜外麻酔などは避けた方がよいことになる。
産婦と分娩介助する医師や助産婦との意志の疎通,親近感,信頼感などが麻酔効果を左右する因子であることも念頭に置き対処する。
分娩第Ⅱ期の麻酔方法としては,吸入麻酔,静脈麻酔による全身麻酔と,陰部神経遮断麻酔,サドル麻酔,腰部硬膜外麻酔,仙骨麻酔などがあげられる。これらのうちどの方法を選ぶかが問題であり,その麻酔方法が母児に対して悪影響はないか。分娩終了まで効果が持続するか。分娩第1期の前投薬は適切であつたか。分娩介助に支障はないか,などを勘案してから麻酔方法を選択する。また,各麻酔方法は特殊な適応と禁忌があることも考慮に入れるべきで例えば産婦の状態が食直後であれば全身麻酔は当然禁忌であり,仰臥位低血圧症候群には血管運動神経を遮断するサドル麻酔,仙骨麻酔,硬膜外麻酔などは避けた方がよいことになる。
産婦と分娩介助する医師や助産婦との意志の疎通,親近感,信頼感などが麻酔効果を左右する因子であることも念頭に置き対処する。
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