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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻3号

1972年03月発行

カラーグラフ 臨床家のための病理学・3

外陰部疾患・II

著者: 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.188 - P.189

文献概要

 外陰部の上皮内癌として次の4疾患が知られている。
 ①ボウエン氏病(Bowen's disease):1912年,Bowenが男性の腕や腎部の皮膚に生じた前癌性変化として記載したのに始まり,現在では上皮内癌であると認められている。形は不規則であるが,周囲の皮膚とは明瞭た境され,暗赤色を呈し,硬結のほとんどない斑状の病巣を形成する。燐屑や痂皮を生じ,痂皮を剥ぐと肉芽様面が現われる。徐々に周囲に拡大する。湿疹,良性の潰瘍と誤診されることがある。慢性に経過し,掻痒感を訴える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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