文献詳細
症例
文献概要
緒 言
1931年R.Meyerは卵巣充実性腫瘍のうち,生体における内分泌障害と関係ありと思われる腫瘍として①Arrhenoblastoma of Meyer, ②Granulosa celltumor ③Dysgerminomaの3つをあげ,翌1932年にE.LöfrlerおよびA. Prieselが同様に内分泌障害と関係があり卵巣英膜細胞から発生する腫瘍としてFibromathecocelluare xanthomatoides ovarilを発表し,現在のThecacell tumorの幕開けとなった。以来本腫瘍は欧米で200数十例,わが国では20数例報告されているが比較的稀な腫瘍である。今回私は本腫瘍の1例を経験したので報告するとともに当教室で経験した他の2例を合わせて,いささかの統計的考察をこころみた。
1931年R.Meyerは卵巣充実性腫瘍のうち,生体における内分泌障害と関係ありと思われる腫瘍として①Arrhenoblastoma of Meyer, ②Granulosa celltumor ③Dysgerminomaの3つをあげ,翌1932年にE.LöfrlerおよびA. Prieselが同様に内分泌障害と関係があり卵巣英膜細胞から発生する腫瘍としてFibromathecocelluare xanthomatoides ovarilを発表し,現在のThecacell tumorの幕開けとなった。以来本腫瘍は欧米で200数十例,わが国では20数例報告されているが比較的稀な腫瘍である。今回私は本腫瘍の1例を経験したので報告するとともに当教室で経験した他の2例を合わせて,いささかの統計的考察をこころみた。
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