文献詳細
特集 産科の救急対策
救急対策のこつ
文献概要
前置胎盤とは産科諸定義委員会(昭和46年)によれば"分娩時内診指により内子宮口の全部または一部に胎盤をふれる場合"と定義されているごとく,胎盤が子宮下部に形成附着し内子宮口に及ぶため,妊娠後半期子宮口の開大・展退により子宮壁と胎盤附着部との面移動が起き出血をきたすものである。妊娠後期に出血をきたす異常のなかでは,もつとも頻度も高く,母児に及ぼす緊急性も予断を許さないものがある。
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