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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻4号

1972年04月発行

文献概要

症例

xo/xx/xxx mosaicismを呈したTurner症候群の1例

著者: 北尾学1 梅沢潤一1 成田喜代司1 田原剛1 川上伸児1 飯野晃啓2

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学教室 2鳥取大学医学部解剖学第二教室

ページ範囲:P.367 - P.372

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 近年,染色体に関する研究はめざましく進歩し,先天異常,精神薄弱などの分野をはじめとして広く生物学領域において注目されるようになつた。産婦人科領域においては,先天異常発生原因究明の点から染色体の問題がとりあげられ,脚光をあびて以来,この分野における多くの研究がなされ,ひいては流早産,不妊症との関係について,あるいは悪性腫瘍の発生や増殖との関連について染色体の意義が重要視されるにいたつた。
 1938年,Turner17)がinfantilism, congenital webbed neck, cubitus valgusを3主徴とする症候群を報告して以来,本疾患はTurner's syndromeとして一括されたが,その後,染色体研究の発展につれて多数の本疾患患者の染色体構成が報告された結果,Turner症候群の臨床像が複雑化し,定義にも混乱をきたしている感がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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