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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻5号

1972年05月発行

カラーグラフ 臨床家のための病理学・4

外陰部疾患・Ⅲ

著者: 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.388 - P.389

文献概要

 外陰部皮膚はメラニン色素に富んでいる。メラニン色素は,表皮基底層および毛嚢基部に存在するメラノサイト,melanocyteで生産され,隣接する表皮細胞および毛母細胞にとりこまれる。したがつて表皮,毛髪の新陳代謝的発育にともなつて角質層,毛髪の中にメラニンが入りこんでいく。
 メラニン色素の産生が増加すると皮膚の着色が強くなる。産生が増加するだけでメラノサイトの増殖のないものをメラノージスmelanosis,黒皮症という。これには表皮性黒皮症(先天性扁平母斑,雀卵斑など)と真皮性黒皮症(蒙古人斑,太田母斑など)とがある。後者では,メラニンが深在するので青色調に見える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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