文献詳細
特集 婦人科の救急対策
文献概要
はじめに
"ショック"という語は200年以前から臨床で広く用いられているが定義はむつかしい。ショックは種々の原因によつておこる一つの症候群であるが,その基盤をなすものは原因のいかんにかかわらず主要臓器の灌流障害,あるいは末梢循環不全である。産婦人科領域でもショックの発生は多く,産科ショックなどと特に分類される場合もあるが,その本態において特異点があるわけではない。ショックの病態生理の解明がいちじるしく進歩してきた現在,その病態生理を充分把握した上での治療対策がショックの最大の治療となつてくる。
"ショック"という語は200年以前から臨床で広く用いられているが定義はむつかしい。ショックは種々の原因によつておこる一つの症候群であるが,その基盤をなすものは原因のいかんにかかわらず主要臓器の灌流障害,あるいは末梢循環不全である。産婦人科領域でもショックの発生は多く,産科ショックなどと特に分類される場合もあるが,その本態において特異点があるわけではない。ショックの病態生理の解明がいちじるしく進歩してきた現在,その病態生理を充分把握した上での治療対策がショックの最大の治療となつてくる。
掲載誌情報