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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻6号

1972年06月発行

特集 新生児の救急対策

急性感染症

著者: 多田裕1

所属機関: 1東京都立築地産院小児科

ページ範囲:P.505 - P.511

文献概要

はじめに
 近年における医学の進歩,なかでも抗生物質療法により,感染症による死亡は著しく減少している。しかし新生児では,感染防禦機構が未熟であり,年長児や成人では問題にならぬ菌にも感染し重症になりやすく,いまだ死亡率も高い。このような特殊性のある新生児期の感染症の治療を有効に行なうためには,非特異的な症状の中から早期に診断し治療を加えるとともに,発症の危険のある児に適切な処置を行ない感染症を予防することが必要である。
 最近,妊娠中や分娩時に異常のあつた母親から生れた児は,High Risk Babyとして特別の養護を行ない,疾病の予防や早期治療を行なうようになつてきているが,感染症に対しても,このような取扱をする必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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