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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻7号

1972年07月発行

カラーグラフ 臨床家のための病理学・6

外陰部疾患・Ⅴ

著者: 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.570 - P.571

文献概要

 外陰部に原発する悪性腫瘍には,基底細胞癌,扁平上皮癌,バルトリン腺癌,悪性黒色腫(既述),肉腫,血管上皮腫,リンパ網内系悪性腫瘍などがある。通称の外陰癌にはバルトリン腺癌,基底細胞癌と扁平上皮癌が含まれているが前二者は稀である。
 外陰癌は婦人性器癌の3〜5%を占め,閉経後60歳以上の老婦人に多い。外陰皮膚の増殖性病変(leukoplakiaで見られることが多い)に続発することがある。大陰唇に最も多く発生するが,腟前庭,小陰唇,陰核,後陰唇連合など各所に発生する。初期に発見されることは比較的少い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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