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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻8号

1972年08月発行

特集 感染症の今日的問題

妊婦梅毒の診断と治療

著者: 楠本雅彦1

所属機関: 1東京逓信病院産婦人科

ページ範囲:P.691 - P.695

文献概要

はじめに
 最近数年間,とくにTreponema Pallidumを抗原に用いる梅毒検査法と抗生物質を中心とした治療法の発達により,梅毒の正しい診断と治療が行なわれるようになつてきている。
 まず検査法では,これまで脂質抗原を用いたSerologic Test for Syphilisのみでは正確に梅毒とはいえないのが当然であり,妊婦にはBiologicalFalse Positive reactionがかなりの頻度に存在するので,かならずTreponema Pallidumを抗原とする検査を行なつて確認しなければならない。またTreponema Pallidumによる検査法のみからは治療効果を推定することは現在までのところまだ不可能と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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