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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻8号

1972年08月発行

研究

妊婦および新生児とオーストラリア抗原

著者: 荒川公秀1 久永幸生1 滝一郎1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.711 - P.715

文献概要

はじめに
 Blumberg1)によつて発見されたオーストラリア抗原(Au抗原)は,その後の追究によりPrince2)のいうserumhepatitis antigen (SH抗原),Gockeら3)のhepatitisantigenとほぼ同一であることが確かめられ,ウイルス性肝炎との密接な関連性が示唆されるようになつて,その本体の究明や,疫学的見地からの報告がなされているのは周知のごとくである。
 その後の多くの研究によつて,Au抗原はさらに,白血病,Hodgkin病,Down症候群,結節癩,腎移植患者,長期血液透析患者,などにも高頻度に検出し得るとされている4〜6)が,同抗原について妊婦あるいは新生児との関連性をみた報告は少ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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