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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻9号

1972年09月発行

特集 婦人科放射線療法

放射線療法とそのプログラミング プログラミング・1

卵巣がん

著者: 寺島芳輝1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.774 - P.776

文献概要

はじめに
 卵巣癌の治療成績向上のため,手術,放射,化学療法と種々検討されているが,その予後は必ずしも期待したほどの結果を示していないことは周知の通りである。放射療法に限つてみても,照射方法などの具体的なプログラミングがそれぞれ異なつていることは最近のBarr,W4)らの報告からもうかがい知れる。
 すなわちScotlandの一地方ですら,1955〜63年に至る420例の卵巣癌に対して7種の異なつた放射療法が8機関で施行されたと述べている。したがつて,その治療効果も必ずしも明確でなく,近年Munnell E.W.8,9)が1922〜43,1944〜51,1952〜61年に至る3 groupの5年生存率を対比し,明らかに成績が向上していることは積極的な拡大手術と術後放射療法にあると論じた位である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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