文献詳細
文献概要
特集 婦人科放射線療法 放射線療法とそのプログラミング プログラミング・2
子宮がん
著者: 西村敏雄1 吉田吉信1
所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室
ページ範囲:P.776 - P.778
文献購入ページに移動I.子宮癌治療法の選択に対する一般原則
私たちの教室における子宮頸癌治療は,現在においては手術療法を第一義としており,まず,上皮内癌の段階においては単純子宮全剔出術のみを施行し,放射線療法は採用していない。子宮頸癌第I期,第II期は,重大な合併症のあるような症例を除いて,すべて岡林式広汎性子宮全剔出術および骨盤内リンパ節廓清術を施行する。第III期の特に基靱帯浸潤のさほど高度でない少数例についても,上記術式を施行してこと足りている。そして,これら頸癌手術例には,術後telecobaltによる全骨盤腔内均等照射(線量5,000〜6,000R)を行なうのを原則としている。また第III期患者で基靱帯浸潤の特に強いものには三林式超広汎性手術を適用することもある。
腺癌においては,周知のごとく放射療法に多くを期待し難いので,なるべく手術療法を行なうようにしている。
私たちの教室における子宮頸癌治療は,現在においては手術療法を第一義としており,まず,上皮内癌の段階においては単純子宮全剔出術のみを施行し,放射線療法は採用していない。子宮頸癌第I期,第II期は,重大な合併症のあるような症例を除いて,すべて岡林式広汎性子宮全剔出術および骨盤内リンパ節廓清術を施行する。第III期の特に基靱帯浸潤のさほど高度でない少数例についても,上記術式を施行してこと足りている。そして,これら頸癌手術例には,術後telecobaltによる全骨盤腔内均等照射(線量5,000〜6,000R)を行なうのを原則としている。また第III期患者で基靱帯浸潤の特に強いものには三林式超広汎性手術を適用することもある。
腺癌においては,周知のごとく放射療法に多くを期待し難いので,なるべく手術療法を行なうようにしている。
掲載誌情報