文献詳細
特集 婦人科放射線療法
文献概要
まえおき
筆者に与えられた内容は,その副題に示された「放射線科医と婦人科医のチームの問題その他」となつており,恐らくは,婦人科領域がんの放射線治療を行なう場合,放射線医と婦人科医の役割を,どのような配分または協力の仕方をすれば,この治療が最も円滑に能率よく行なわれ,かつ進歩するだろうか,その点について,放射線医の立場から意見をのべよということであろうと思われる。
現在,精力的に大症例の婦人科領域がんの放射線治療を行なつておられる施設のあり方は,それはそれなりに,10年20年の永い歴史のうちに,その施設における理想に近い形態が形成されたものであろう。一方,今後,特に子宮頸がんの放射線治療症例は,増加し,おそらくは,全症例の2/3近くが,放射線治療にふりむけられる可能性がある。たとえば,1950〜1963年の癌研2)で治療された頸がん全症例の67%は,放射線治療によつている。
筆者に与えられた内容は,その副題に示された「放射線科医と婦人科医のチームの問題その他」となつており,恐らくは,婦人科領域がんの放射線治療を行なう場合,放射線医と婦人科医の役割を,どのような配分または協力の仕方をすれば,この治療が最も円滑に能率よく行なわれ,かつ進歩するだろうか,その点について,放射線医の立場から意見をのべよということであろうと思われる。
現在,精力的に大症例の婦人科領域がんの放射線治療を行なつておられる施設のあり方は,それはそれなりに,10年20年の永い歴史のうちに,その施設における理想に近い形態が形成されたものであろう。一方,今後,特に子宮頸がんの放射線治療症例は,増加し,おそらくは,全症例の2/3近くが,放射線治療にふりむけられる可能性がある。たとえば,1950〜1963年の癌研2)で治療された頸がん全症例の67%は,放射線治療によつている。
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