icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻9号

1972年09月発行

特集 婦人科放射線療法

放射線治療における患者管理—放射線科医の立場から

著者: 田崎瑛生1

所属機関: 1東京女子医科大学放射線医学教室

ページ範囲:P.793 - P.795

文献概要

まえおき
 筆者に与えられた内容は,その副題に示された「放射線科医と婦人科医のチームの問題その他」となつており,恐らくは,婦人科領域がんの放射線治療を行なう場合,放射線医と婦人科医の役割を,どのような配分または協力の仕方をすれば,この治療が最も円滑に能率よく行なわれ,かつ進歩するだろうか,その点について,放射線医の立場から意見をのべよということであろうと思われる。
 現在,精力的に大症例の婦人科領域がんの放射線治療を行なつておられる施設のあり方は,それはそれなりに,10年20年の永い歴史のうちに,その施設における理想に近い形態が形成されたものであろう。一方,今後,特に子宮頸がんの放射線治療症例は,増加し,おそらくは,全症例の2/3近くが,放射線治療にふりむけられる可能性がある。たとえば,1950〜1963年の癌研2)で治療された頸がん全症例の67%は,放射線治療によつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら