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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科26巻9号

1972年09月発行

薬の臨床

Bleomycin局所注射による子宮頸癌の治療成績(第2報)—放射線併用療法について

著者: 武内久仁生1 三浦徹1 吉田利治1 古結一郎1 谷立夫1

所属機関: 1兵庫県立病院がんセンター婦人科

ページ範囲:P.813 - P.822

文献概要

緒言
 新抗生物質剤Bleomycin (BLM)は1962年梅沢らにより発見され,抗腫瘍作用もあることが判明し,市川らにより臨床研究が行なわれて以来,各種扁平上皮癌に対し秀れた効果のあることが報告されている。放射線治療の対象となる疾患もBLMと同様に扁平上皮癌に多く,この点BLMは従来の抗腫瘍剤と異なり造血臓器への障害のない点より考え,放射線との併用療法には適している薬剤と思われる。
 放射線増感剤としては,5—FU,BUdRなどが臨床面で使われているが,BLMの放射線増感作用については未だ明らかではないが,ある程度の効果が得られるのではないかと考えられる。BLMの治療効果についてはすでに多くの報告がなされているが,放射線との同時併用症例は未だ少ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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