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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

文献概要

特集 症状からつかむ私の治療指針 婦人科

無月経

著者: 倉智敬一1

所属機関: 1阪大産婦人科

ページ範囲:P.883 - P.885

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I.考えられる疾患
 月経は間脳下垂体卵巣系内分泌機能の正しい働きによつて子宮内膜から周期的に発来する出血であるから,間脳・下垂体・卵巣および子宮のいずこに疾患があつても無月経となる。精神的あるいは心因性の原因は間脳機能を障害して無月経をしばしば招来するし,また甲状腺や副腎など間脳下垂体性腺系以外の内分泌腺機能異常もこの系に作用して無月経をもたらす。さらに性ステロイドの代謝障害や全身性消粍性疾患によつても無月経がみられる。
 以上の各臓器・組織の障害は機能性のこともあり,また器質性障害のこともある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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