文献詳細
特集 症状からつかむ私の治療指針
婦人科
文献概要
実施臨床上,性器出血は産婦人科領域においてきわめて頻度が高く,重要な主訴であり症状である。
しかも,この出血を主徴とする疾患は無数で,出血のパターンなどを単に分析することは,診断上,必ずしも価値のある根拠を提供するものではなく,まず,患者を年齢的に,思春期,性成熟期,更年期,老年期に分け,疾患自体の性格を考慮することから性器出血の診断治療を進めることが,より合理的であると考えられる。特に更年期は癌年齢にあるため,診断上悪性腫瘍を常に念頭におかねばならず,かつ,内分泌学的にもきわめて多彩な変化をみることが多く,その意味でも,ここに述べる更年期における性器出血は重要といえる(表1)。
しかも,この出血を主徴とする疾患は無数で,出血のパターンなどを単に分析することは,診断上,必ずしも価値のある根拠を提供するものではなく,まず,患者を年齢的に,思春期,性成熟期,更年期,老年期に分け,疾患自体の性格を考慮することから性器出血の診断治療を進めることが,より合理的であると考えられる。特に更年期は癌年齢にあるため,診断上悪性腫瘍を常に念頭におかねばならず,かつ,内分泌学的にもきわめて多彩な変化をみることが多く,その意味でも,ここに述べる更年期における性器出血は重要といえる(表1)。
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