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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

特集 症状からつかむ私の治療指針

婦人科

不妊症

著者: 百瀬和夫1 田中リナ1 平敷好惟1

所属機関: 1東邦大産婦人科

ページ範囲:P.906 - P.908

文献概要

 不妊症は単一な疾患名ではなく,夫婦が一定期間以上,正しい結婚生活を営んでいるにもかかわらず妊娠しない状態をいう。不妊期間は学会の定義では満2年以上とされているが,1年以上2年未満でも低妊孕性Subfertilityとして治療の対象としている。妻の年齢が若いほど,不妊期間が短かいほど,妊娠への見込みが大きいのは当然であろう。
 その結婚期間中に一度も妊娠しない場合を原発不妊,妊娠したが流早死産,あるいは外妊に終り,以後妊娠しないものを続発不妊とよぶ。とくに1児をえたのち妊娠しないものをone child sterilityということもある。結婚前または初婚時に妊娠したが,現在の夫とは妊娠したことがない場合は原発不妊とすべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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