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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

特集 症状からつかむ私の治療指針

婦人科

乳房痛

著者: 広井正彦1

所属機関: 1新潟大産婦人科

ページ範囲:P.922 - P.923

文献概要

 乳房は左右対称的に胸部に位置し,その主たる構成をなしている乳腺は,女子では思春期に入り急速に発育肥大する。また妊娠するとその肥大の程度も著しく,産後は乳汁が充満し乳汁分泌を来すようになる。更年期以後には乳腺は萎縮する。このように乳房はリプロダクションの変化によりいろいろの変化を示すので,乳房痛を主訴として来院した婦人を診察する際には,乳房のみにとらわれずに全身の発育状態,月経の状態,脂肪過多の状態,腋窩・頸部リンパ腺の肥厚の有無などをも注意して観察,問診すべきである。
 乳房は健康な婦人でも強く圧迫すると疼痛として感じるので,ここでのべる疼痛は主として自発痛に限ることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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