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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科27巻11号

1973年11月発行

特集 症状からつかむ私の治療指針

産科

妊娠初期の腹痛

著者: 鈴木秋悦1 関賢一1

所属機関: 1慶応大産婦人科

ページ範囲:P.933 - P.935

文献概要

I.一般的な注意事項
 腹痛を訴える患者の診察に際しては,まず必要かつ十分な問診が第一である。それにくわえて,視診,打聴診,触診,その他の補助的検査を充分に参考とする。
 すなわち,腹痛の部位,広がり,程度,性状(激痛,鈍痛,持続痛,疝痛様など),初発時の状況と誘因の有無(突然か徐々にきたか,食事との関係),圧痛の有無,月経との関係などの事項を的確に把握し,同時に,熱発,貧血,嘔吐,性器出血などの随伴症状を注意する。補助的検査としては,末梢血に関する全般の諸検査,血沈,導尿検尿,ダグラス窩穿刺,レントゲン検査などを参考として,腹痛の原疾患を正しく鑑別する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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